フランスは日本とは全く違う国で、イライラすることも多い。
…これは日本人では周知の事実で、私ももれなくその1人だったのですが、
あれ?最近イライラしない…かも?
と思うようになりました。
留学の時なんかは、毎日イライラして夏目漱石よろしく気が滅入ることが多かった…
その後も、なんでフランス人はこうなの!?どうして!?ありえない!?と思うのは日常茶飯事。
でも最近は比較的穏やか。
そして、きっとその理由は…
フランス人のツボを抑えた から。
その例として…
優しくない店員さん対策
ニコニコの挨拶をする。最後のマダム、ムッシューを付けるのを忘れずに。
尚、パリの場合はそんなにニコニコでなくても良い。感じ良く微笑めばOK。
郊外やパリ以外の地域ではニコニコした方が色々と良い。特にマルシェ、肉屋・魚屋系はニコニコしましょう。
挨拶の基本は、Bonjour Madame/Monsieur, vous allez bien ?です。
(来店2回目の時からどんどん使うべし)
レジに人が並んでて大変な時なんかは、大変ですね〜と声をかける。
(本気で愛想が悪くてイライラしている店員さんには余計なことは言わない。触らぬ神に祟りなし。)
言うまでもなく、優しい店員さんにもニコニコを挨拶を。
フランスでは店員さんもお客さんもみんな対等な人間です。
メトロで並ばずに横入りする人の対策
気がつけば、明らかにムッとしているのは私だけ。そうか、フランスの人は横入りされても気にしない!
そう言えば、ドアの停車位置がマークされているのはほんの数駅。
ほとんどの駅ではみんなホームに適当に並んで適当に乗り込む。
朝の忙しい時だって適当に乗り込んで、横入りされても怒らない。
フランスは日本みたいに合理主義にならず、敢えてその場の人間達で問題があったら解決してね♪と人のコミュニケーション能力を信用しているのね。それも素晴らしいことじゃないか!
…と思っているうちに、きっと目的地の駅に到着しているはず。
でも1回、ドアの停車位置でちゃんとで並んでたのに横入りされて思わず悲しい顔をしてたら、おぉごめんよごめんよと言って先に乗せてくれたおっちゃんがいました。
多分そういう時、「なによ!横入りして!失礼しちゃうわ、全くどんな教育をお受けになって?」なんて嫌味を言ったら、朝から双方嫌な思いをするんだろうなぁ。
やっぱり喧嘩しないのが良い。泣き寝入りもダメだけど。
メトロ/バスで車内中央まで進んでくれなくて、ドア付近だけ人多くて乗れない時の対策
…禅の境地を目指す。
あぁ、あのドア付近の人ごみでカバンすられたり、明らかこの人シャワー3日間くらい浴びてないでしょ、わーフケがいっぱい!どうしよう!まさかシラミじゃないでしょうね…
なんて事にならなくて良かった…と思っているうちに次のメトロ/バスが来ると思います。
フランスは日本に比べたら全然合理的じゃない面もあって、めんどくさい!どうしたら良いの?と思うこともしばしばありますが、だいたい人とのコミュニケーションでどうにかなります。
逆に言えばコミュ力無いと辛いんだと思う…語学力とは別の次元のコミュ力。
強いて言えば、寅さんみたいなコミュ力みたいな?植木等みたいな?(え、違う?)
現に留学生活なんかはコミュ力も無い状態だったので、そりゃあめげるわなぁ…
と今となっては自分を冷静に分析できるまでになりました。(と同時に、いかに自分が甘ちゃんだったかが思い知らされる)
フランスの人はみんな人間で、誰もが完璧じゃなくて、でもみんな違ってみんな良い。
日本は他人・社会に対して一定のルールがあって、それを守っていればとっても快適ですが、フランスにそんなルールは無い!と敢えて断言しましょう。
ルールが無いから最初はどうしたら良いのか分からなくて戸惑うけれども、1対1のコミュニケーションが肝なのです。
多分こういうところ、フランスで住みやすい点かもしれないなぁ…