2017年11月30日木曜日

海外で日本のTVを見る方法

まぁ、JSTVに加入したら良い話なんですけど、そしたら『いだてん』観られますか?
ビートたけしが志ん生役、興味あります。

志ん生の噺はすーっと入っていく落語なのです。今から笑わせたろう!とか面白いこと話しますからね!とかでは全くない。なのにすっごく面白い。あっぱれ〜!

『いだてん』脚本はクドカンで、クドカンと言えばやっぱり…
タイガー&ドラゴン

落語知らない人も、落語好きな人も面白いと思う!私は後者の立場ですっごくファンです、このドラマ。
星野源も出てるよ。

落語がらみで、
ちりとてちん

上方落語のお話。上方落語あまり知らないけれど、やっぱり落語って良いな〜と、もうそれだけです。
役者さんも皆さん最高!
個人的に1番笑ったのは、ヒロインが初高座でちりとてちんをやって、
これなんですか?
これ?これはな、(「台湾のちりとてちんという珍味じゃ」と言う所を)豆腐のくさったのじゃ…
と間違えたシーン、笑えて泣けます。
その後にお母さんに八つ当たりする場面は、泣けたな〜

用は、落語は人生の縮図なのです
良いもんなのよ〜
こんなに落語落語言ってるのにフランスに移住してしまって、果たして私住むところ間違えてないかね笑

2017年11月28日火曜日

メトロで!公衆の面前で!

今週からメトロ内で咳している人多し。
しかも、口をおさえないで咳するんですけど…
あぁ、この人たちみんなにイソジンあげたい。
うがいは、フランス語でse gargaliserと言うんだよ、あなた知ってる?そこのバイキン撒きちらかしてるマダム?

我が家はイソジン常備。使うのはもちろん、私だけ。

2017年11月26日日曜日

Les Tuches フランス的 ホーホケキョ となりの山田くん

夫と半沢直樹を観終わって (やっぱり何回観ても面白い、堺雅人最高!)、次はなんか軽いのを観ようよという話に…
じゃあリーガル・ハイかな?と思っていたのですが


発想の転換でフランスのコメディー映画を観ました。
Les Tuche (2011)
 フランスのフツーのワーキングクラスのTuche一家が、宝くじで大金が当たり、お母さんが憧れてたモナコに移住するお話。
末っ子の息子ドナルドは天才児で(マルコム・イン・ザ・ミドルを彷彿させる!)、家族のことは好きだけど自分はサッカーなんか大嫌い、勉強がしたい…ちょっとプチ反抗期。

モナコで家を探す時、おとーちゃんが次から次へと内覧してはここはダメ!と首を縦に振らず、最後にやっとこさ決めた家は、窓からの眺めが、Bouzolleの家でお母さんが貼っていたモナコのポスターのそれと同じでした…と分かった時は不覚にもジーンとしてしまった。

この映画は、そういう普通の家族が普通に優しくってジーンとする場面が多いのです。
決して学があるわけではなく、お金も無い(無かった)けど、みんな優しい。
これは、フランス版 ホーホケキョ となりの山田くんに通じるものがある!
(小三治師匠が俳句を朗読しているのがまた素晴らしい)
カメオ出演で、Kad Merad、Omar Sy, Pierre Ménès (フランスのサッカー関係で良くみるおじさま)も出てます。

5年後の2016年には第2作Les Tuche 2 : Le Rêve américainが上映され、こちらはフランスから見たアメリカネタが満載。 これは、きっと企画会議でアメリカネタを片っ端から挙げて、全部映画に盛り込んだのでしょう。

誰もが知ってる話題のシーンと言えば…
おとーちゃんが15枚のクレジットカードが入ってる財布を無くして探すシーン
さすがに15枚のカードを失くすわけないでしょう!とお母さんに説明する件が爆笑必至。
北のアクセント、最強説。
もはや何を言ってるのか分からない 笑
carteとquinzeの発音が…笑 
Tu peux perdre 1 carte mais pas 15 !
Tu peux perdre 2 cartes mais pas 15 !
と増えていき、最後に
Tu peux perdre 15 cartes mais pas 15 ! Ah bah si, tu peux en fait.

大草原の小さな家が本作のカギ。
オープニングシーンのパロディや、チャールズ・インガルスとTucheおとーちゃんがべガスのバーで話すシーン、好きだなぁ。べガスだけに"そっくりさん"かもしれないけど。
(フランスでは大草原の小さな家がいつも再放送してます。TVつければだいたいやってます)

ちなみにおとーちゃん役はNos Jours Heureuxのキャンプ責任者やPodiumのポレナレフ役の役者さん。お母さん役は、アメリの神経質なタバコ屋さん役の役者さんです。

来年1月にはLes Tuche 3が上映されるそうで、どうやらおとーちゃんが大統領になるらしい!?
今から待ち通しい!
フランス映画、ヌーヴェルヴァーグも良いけど、こういうフレンチコメディーも面白いです。

2017年11月13日月曜日

3年という区切り

フランスは日本とは全く違う国で、イライラすることも多い。
…これは日本人では周知の事実で、私ももれなくその1人だったのですが、
あれ?最近イライラしない…かも?
と思うようになりました。

留学の時なんかは、毎日イライラして夏目漱石よろしく気が滅入ることが多かった…
その後も、なんでフランス人はこうなの!?どうして!?ありえない!?と思うのは日常茶飯事。
でも最近は比較的穏やか。
そして、きっとその理由は…
フランス人のツボを抑えた から。

その例として…
優しくない店員さん対策
ニコニコの挨拶をする。最後のマダム、ムッシューを付けるのを忘れずに。
尚、パリの場合はそんなにニコニコでなくても良い。感じ良く微笑めばOK。
郊外やパリ以外の地域ではニコニコした方が色々と良い。特にマルシェ、肉屋・魚屋系はニコニコしましょう。
挨拶の基本は、Bonjour Madame/Monsieur, vous allez bien ?です。
(来店2回目の時からどんどん使うべし)
レジに人が並んでて大変な時なんかは、大変ですね〜と声をかける。
(本気で愛想が悪くてイライラしている店員さんには余計なことは言わない。触らぬ神に祟りなし。)
言うまでもなく、優しい店員さんにもニコニコを挨拶を。
フランスでは店員さんもお客さんもみんな対等な人間です。

メトロで並ばずに横入りする人の対策
気がつけば、明らかにムッとしているのは私だけ。そうか、フランスの人は横入りされても気にしない!
そう言えば、ドアの停車位置がマークされているのはほんの数駅。
ほとんどの駅ではみんなホームに適当に並んで適当に乗り込む。
朝の忙しい時だって適当に乗り込んで、横入りされても怒らない。
フランスは日本みたいに合理主義にならず、敢えてその場の人間達で問題があったら解決してね♪と人のコミュニケーション能力を信用しているのね。それも素晴らしいことじゃないか!
…と思っているうちに、きっと目的地の駅に到着しているはず。

でも1回、ドアの停車位置でちゃんとで並んでたのに横入りされて思わず悲しい顔をしてたら、おぉごめんよごめんよと言って先に乗せてくれたおっちゃんがいました。
多分そういう時、「なによ!横入りして!失礼しちゃうわ、全くどんな教育をお受けになって?」なんて嫌味を言ったら、朝から双方嫌な思いをするんだろうなぁ。
やっぱり喧嘩しないのが良い。泣き寝入りもダメだけど。

メトロ/バスで車内中央まで進んでくれなくて、ドア付近だけ人多くて乗れない時の対策
…禅の境地を目指す。
あぁ、あのドア付近の人ごみでカバンすられたり、明らかこの人シャワー3日間くらい浴びてないでしょ、わーフケがいっぱい!どうしよう!まさかシラミじゃないでしょうね…
なんて事にならなくて良かった…と思っているうちに次のメトロ/バスが来ると思います。

フランスは日本に比べたら全然合理的じゃない面もあって、めんどくさい!どうしたら良いの?と思うこともしばしばありますが、だいたい人とのコミュニケーションでどうにかなります。
逆に言えばコミュ力無いと辛いんだと思う…語学力とは別の次元のコミュ力。
強いて言えば、寅さんみたいなコミュ力みたいな?植木等みたいな?(え、違う?)
現に留学生活なんかはコミュ力も無い状態だったので、そりゃあめげるわなぁ…
と今となっては自分を冷静に分析できるまでになりました。(と同時に、いかに自分が甘ちゃんだったかが思い知らされる)

フランスの人はみんな人間で、誰もが完璧じゃなくて、でもみんな違ってみんな良い。
日本は他人・社会に対して一定のルールがあって、それを守っていればとっても快適ですが、フランスにそんなルールは無い!と敢えて断言しましょう。
ルールが無いから最初はどうしたら良いのか分からなくて戸惑うけれども、1対1のコミュニケーションが肝なのです。
多分こういうところ、フランスで住みやすい点かもしれないなぁ…