2017年11月26日日曜日

Les Tuches フランス的 ホーホケキョ となりの山田くん

夫と半沢直樹を観終わって (やっぱり何回観ても面白い、堺雅人最高!)、次はなんか軽いのを観ようよという話に…
じゃあリーガル・ハイかな?と思っていたのですが


発想の転換でフランスのコメディー映画を観ました。
Les Tuche (2011)
 フランスのフツーのワーキングクラスのTuche一家が、宝くじで大金が当たり、お母さんが憧れてたモナコに移住するお話。
末っ子の息子ドナルドは天才児で(マルコム・イン・ザ・ミドルを彷彿させる!)、家族のことは好きだけど自分はサッカーなんか大嫌い、勉強がしたい…ちょっとプチ反抗期。

モナコで家を探す時、おとーちゃんが次から次へと内覧してはここはダメ!と首を縦に振らず、最後にやっとこさ決めた家は、窓からの眺めが、Bouzolleの家でお母さんが貼っていたモナコのポスターのそれと同じでした…と分かった時は不覚にもジーンとしてしまった。

この映画は、そういう普通の家族が普通に優しくってジーンとする場面が多いのです。
決して学があるわけではなく、お金も無い(無かった)けど、みんな優しい。
これは、フランス版 ホーホケキョ となりの山田くんに通じるものがある!
(小三治師匠が俳句を朗読しているのがまた素晴らしい)
カメオ出演で、Kad Merad、Omar Sy, Pierre Ménès (フランスのサッカー関係で良くみるおじさま)も出てます。

5年後の2016年には第2作Les Tuche 2 : Le Rêve américainが上映され、こちらはフランスから見たアメリカネタが満載。 これは、きっと企画会議でアメリカネタを片っ端から挙げて、全部映画に盛り込んだのでしょう。

誰もが知ってる話題のシーンと言えば…
おとーちゃんが15枚のクレジットカードが入ってる財布を無くして探すシーン
さすがに15枚のカードを失くすわけないでしょう!とお母さんに説明する件が爆笑必至。
北のアクセント、最強説。
もはや何を言ってるのか分からない 笑
carteとquinzeの発音が…笑 
Tu peux perdre 1 carte mais pas 15 !
Tu peux perdre 2 cartes mais pas 15 !
と増えていき、最後に
Tu peux perdre 15 cartes mais pas 15 ! Ah bah si, tu peux en fait.

大草原の小さな家が本作のカギ。
オープニングシーンのパロディや、チャールズ・インガルスとTucheおとーちゃんがべガスのバーで話すシーン、好きだなぁ。べガスだけに"そっくりさん"かもしれないけど。
(フランスでは大草原の小さな家がいつも再放送してます。TVつければだいたいやってます)

ちなみにおとーちゃん役はNos Jours Heureuxのキャンプ責任者やPodiumのポレナレフ役の役者さん。お母さん役は、アメリの神経質なタバコ屋さん役の役者さんです。

来年1月にはLes Tuche 3が上映されるそうで、どうやらおとーちゃんが大統領になるらしい!?
今から待ち通しい!
フランス映画、ヌーヴェルヴァーグも良いけど、こういうフレンチコメディーも面白いです。

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