2017年4月22日土曜日

なんとなく敬遠していたデヴィッド・リンチを観る

夫に薦められて『マルホランド・ドライブ』を観ました。
デヴィッド・リンチの作品で、ナオミ・ワッツが出ています。


デヴィッド・リンチの作品は観たことがないんですが、あれですね、ツイン・ピークスとかの監督さんで、なんだか作品がすごく(良い意味で)ぶっ飛んでるそうで…

感想・そして壮大なネタばれを…
ひとつの物語を一旦全部バラバラにして、またひとつにくっつけました
夢落ちでした
(夢落ちなら『夢金』がいいなぁ)


話を戻して…
最後まで観たら、
あ〜あれはこういう事だったのか!
と思う点が沢山出てきます。
だから、当然また観たくなる。

どうも、私の性分にはこれが合わなくて、観客にまた観たい!って思わせるために、わざわざこういう演出を選んだんじゃないの?と思ってしまいました。

要は、主人公のナオミ・ワッツは、地元のちょっとしたコンテストで優勝して、女優になることを夢見てハリウッドに引っ越す。
同じ女優志望の女性と出逢い、恋人になるけど (でもナオミ・ワッツは弄ばれてる感じ)、その女性は結局監督と婚約して、あっさりナオミ・ワッツはふられる。
女優としても芽が出なくて、 この女性のツテで脇役を続ける日々。
ナオミ・ワッツは絶望し、殺し屋にその女性の殺害を依頼。
女性は殺され、ナオミ・ワッツは自分のやったことを後悔する。
耐えきれなくなって、ピストル自殺。
でも、死ぬ前にカウボーイの恰好をした死神に、夢を観る事を許されて…

その夢の内容が前半部分です。
完全にナオミ・ワッツのこうだったら良いのにな〜的な世界です。
・ナオミ・ワッツは天真爛漫で希望に満ちている
・おばさんは有名女優で、自分もオーディションで喝采を浴び、女優として華々しいスタートを切る
・実は、映画界にはマフィアが存在していて、その人達が俳優を選んでいる
 (現実世界で、ナオミ・ワッツが売れないのは、自分のせいではなくて、ハリウッドのマフィアのせいという責任転嫁)
・恋人だった女性は、すっかりhopelessな状態で、ナオミ・ワッツがいないと何もできない
・現実でナオミ・ワッツが頼んだ殺し屋は、夢の世界では本当にマヌケ
・恋人を奪った監督は、夢の世界では別の女と結婚していたが、他の男に寝取られた (ちなみに、この他の男、マイリー・サイラスの父ちゃんです)
・監督はついでに、映画界のマフィアに脅され、口座も凍結され、散々な状態に

この映画の面白かったところは、夢の部分つまり映画の前半部分の支離滅裂感の演出が上手い!というところ。
夢って本当に意味不明で、朝起きて
なんで私こんな変な夢観てたんだろう?
と思うことがあります。
そういう感覚に襲われました。

またいつか、時間を空けて観直したい映画です。
デヴィッド・リンチに虜になる人の気持ちわかります。

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